平成13年12月豊田市議会定例会 ………一般質問 議事録

○議長(光岡保之) 次に、1番、岡田耕一議員。

○1番(岡田耕一) 私は、通告に従い大きくは2項目について質問いたします。

 まずは1項目め、豊田スタジアムのイベントについて質問いたします。

 市制50周年記念事業として豊田スタジアムが完成して約半年、様々なオープニングイベント、記念事業が開催されました。一貫してスタジアム建設に反対してきた私としましても、完成したという現実は受け止めなければなりません。後はいかに市民にとって有益な施設とするか、管理委託費の一般会計からの補てんをいかに少なくするかという観点でこの施設を監視していこうと思っております。しかし、スポーツプラザ完成式典で市長が言われましたように、スタジアムを使いすぎというくらいに稼働させてはいますが、本来の目的に沿った使い方がされているとはとても思えません。やはり豊田市においては使い切れない施設だったと再認識しております。そこで、各イベントの評価と今後の活用方法について4項目の質問をさせていただきます。

 まず中項目1項目め、豊田スタジアムオープン記念事業について3点質問します。

 この事業は、豊田市と稲武町、東西加茂郡のほとんどの小中学生と教員を合わせて約4万 5,000人をスタジアムに集め合唱等を行ったものですが、現場の教員や保護者から多くの問題提起をされ、最後の最後まで改善に改善を重ねた教育委員会にとっても大変御苦労の多い事業だったと認識しておりますが、教育的意義がほとんど感じられませんでした。

 そこで、まず1点目、この事業を計画した際、全学校長から意見を求めたのか。また、その際に反対意見、慎重論は出なかったのかお尋ねします。

 豊田市分だけで約 2,500万円以上も支出したこの事業、こんなことよりも教育関連でまだまだやるべきことはあるはずだとの現場の声も聞こえてまいります。そういう声は教育委員会には届いていないのかお尋ねします。

 次に2点目、開会式に間に合わない学校が2校、小学校低学年で紅白戦前半終了時に帰った学校が88クラス中27クラス、上郷中学校も前半で帰っております。藤岡町に至っては小学校低学年すべてが不参加という状況です。これは当初の計画とは全く異なった事業になっております。そもそもこの計画自体に無理はなかったのか、こういう状況になってしまった理由をお聞かせください。

 3点目、この事業は教育委員会は成功と文書まで出しておりますが、教員の評価、児童の生の声も含め今後の事業の継続の考えについてお聞かせください。

 続きまして、中項目2項目めの児童・生徒スポーツ観戦事業について2点の質問をいたします。

 1点目、3月定例会において、当初計画していたのは全小学6年生 3,638名、全中学2年生 3,728名をJリーグ公式戦に観戦させるということでありましたが、途中で目的を変更して実施しております。その理由は何か。当初の目的はどうなってしまったのかお聞かせください。

 2点目、特に女子の児童・生徒の参加が少なかったようであります。数値的な実績と今後も継続して実施する考えがあるのかお聞かせください。3月定例会の私の議案質疑の答弁において「お金を出して観戦したいという市民に対して迷惑にならない」と明言されておりましたが、現にジュビロ磐田戦では市民がチケットを購入できない状態でございました。また、「一般市民に対して入場券も十分用意することができるということで問題はない」と言われておりましたが、この判断が間違っていたことになります。このあたりも含めて答弁をお願いします。

 中項目3項目め、ホセ・カレーラスドリームコンサートについて3点質問します。

 この事業は株式会社の主催ということで直接的には市と関係ございませんが、本市は資本金の3分の1を出資する筆頭株主という立場で市民は非常に関心を寄せております。ですから、あえてこの事業についても質問させていただきます。

 私も当日は見させていただきました。歌は本当にすばらしく、多くのお客さんも満足されたことと思います。しかし、このスタジアムでの事業に関して多くの問題を感じました。冬場は非常に寒い。音響を考えると雨天対応できない。名古屋ドーム等の施設よりも音響が悪い。飛行機や豊田大橋を通過する車のクラクションも聞こえる。入場時カメラチェックさえしていない等々いろんな体験を私はしました。多くの方からも問題を聞いております。また、あれだけのキャパシティーがあるにもかかわらず、がらがらだった観客席を目の当たりにしたアーティストはもう二度と懲りて来ていただけないのではないでしょうか。それだけではなく、アーティスト仲間による情報交換において、もう二度とクラシック系コンサートを開催できないのではないかと危ぐしております。私自身もグレイなどの人気ロックコンサート等を実施するのであれば喜んで賛成いたしますが、今回のようなクラシックコンサートは音響や集客も含め本当にスタジアムで実施するべきではなかったと感じております。また、クラシック系コンサートの実施のためにコンサートホールも作ったことなどを考えますと大きな疑問が残ります。まさしく今回の事業はスタジアムの稼働率を上げることと、コンサートが本当にできるかどうかの大いなる実験の場になっており、ホセ・カレーラスやサラ・ブライトマンには大変失礼だったのではないでしょうか。そこで、質問いたします。

 1点目、当日の入場者数は約1万 5,000人と聞いておりますが、収容人員と目標入場者数及び有料入場者数及び当日の招待客数の内訳をお聞かせください。

 2点目、この事業の収支結果と、市がこの事業に対して直接的、間接的に財政支援をするのかどうか。もしするのであれば負担額をお聞かせください。

 3点目、入場者、アーティスト、主催者のそれぞれの評価と問題点をどのように把握されているのかお聞かせください。

 続きまして、中項目4項目め、スタジアム活用の考え方について質問いたします。

 まず1点目、活用方法の考え方、優先順位についてです。

 このスタジアムは市の施設としては非常に矛盾点を抱えております。といいますのも興行目的でJリーグの試合やコンサート等を誘致し、観戦することを優先するのであれば、芝の養生等も考え、市民利用は大幅に制限されます。また、反対に市民利用を優先させるのであれば、使用料収入は見込めず、市の持ち出し額は本当に大きなものとなってしまいます。昨年6月定例会では、「プロ及び全国的なイベントは約3割、市民利用が7割」という答弁をいただいております。市民利用という定義もいろいろ考えられます。サッカーの練習レベルも市民利用、朝のラジオ体操でも市民利用、交通安全決起大会の使用も市民利用、また、ピッチに入らないように念を押されたレク・スポーツフェスティバルも市民利用ということになります。では、本来市民が求める市民利用とは何でしょうか。私には、公益性、収益性を両立させることは不可能であり、今後どういう運営をされていくことが市民にとって最善なのか答えを出せません。そこで、市が考えるスタジアム利用の考え方、施設利用の優先順位をお聞かせください。

 また、スタジアム有効利用の観点から、駐車場問題、交通アクセスについてもお尋ねします。

 私に寄せられてる情報によれば、市制50周年記念事業等の市が万全の体制をとったイベントでは大きな混乱はなかったようですが、Jリーグ等の主催イベントでは、近隣の商業施設の駐車場が試合観戦者に長時間占拠され、大変な営業妨害になっていたという苦情は市にも届いていることと思います。市当局がスタジアム建設計画を発表して以来、自信を持って提示していたシャトルバスを主体とした交通アクセス、駐車場問題についてどのように実績評価と反省をしておられるのか具体的にお答えください。

 それから、ロシアチームがキャンプ地としてスタジアムを見学されたとの報告もございます。ワールドカップ期間中はJリーグ等のサッカー公式戦は中断されますが、キャンプ地に決定すれば長期間市民利用はできなくなります。また、キャンプ地に決定しても、フォーメーションや戦術確認のため大半が秘密練習になることが想定されます。ロシアサッカー協会からは滞在費負担を要望ということが報道されておりましたが、私は何千万円もの滞在費負担をしてまで誘致する必要があるとは考えられません。そこで、市としては、滞在費負担をしてまで誘致する考えがあるのかどうか、併せて答弁願います。

 この項最後の質問でありますが、市が考えるスタジアム管理委託費負担の考え方と、一般会計からの持ち出し金額の限度額について質問します。

 昨年3月定例会では、「額は言えないが、公の施設において最少の経費で最大の効果を上げる効率的な運営ということを目指す」と答弁されました。まさしくそのとおりだと思います。だからこそ、この施設の管理運営を株式会社に委託されたと認識しております。そこで、完成半年たった今の考えを具体的にお聞かせください。

 次に、大きな2項目め、加茂病院移転問題について質問します。

 まず1点目、移転における本市の意向についてです。

 市立病院を持たない本市は、加茂病院を市民病院的病院と位置づけ、移転の際には約 100億円の財政負担も検討しております。しかし、厚生連加茂病院側は、この位置づけをどのように認識しているのでしょうか。移転に関してどれだけ市の理念、意向を尊重してくれるのでしょうか。市民感情からすれば、財政支援をするのであれば、市の考えを最大限尊重し、移転先を決定してくれると信じております。加茂病院側もそうであれば、市の移転に関する考えが非常に重要になります。加茂病院の移転は30年、50年先の豊田市や稲武町も含めた東西加茂郡、西三河北部医療圏にとって非常に重要な問題でありますので、どこにあるべきか慎重に検討すべきと考えます。特別委員会としては、優劣をつけられないという結論づけをしました。しかし、どちらかに決定しなければなりません。決定はあくまで厚生連と市の協議になりますが、決定に際して比較した検討事項の優先順位は必ずあるものと思います。また市長は、今年中に移転先を決定するとのお話をされておりますが、どちらの移転先になっても完成は平成20年以降になる状況です。そうであるのなら急いで決定する必要はなく、しっかり、じっくりと検討すべきだと思います。本市として移転先の決定に対して考慮する優先順位はあるのか。もしあるのなら療養環境を重視するのか、公共交通を重視するのか、道路交通アクセスを重視するのか、また、市が負担する整備費用を考慮するのか、どの検討項目を重視して決定するのか考え方をお聞かせください。

 最後に、3次救命救急機能の整備について質問いたします。

 現在は、加茂病院に公的援助をし、第3次救命救急機能を整備することを前提に移転計画が進んでおりますが、もし仮に他の民間総合病院にて脳卒中や心筋梗塞、頭部外傷等の重篤患者を24時間体制で診察する、いわゆる救命救急センター的機能を持とうという動きがあったときに本市としてはどのようにその医療機関に対して対応するのか。また、加茂病院に対しての財政支援も含めた援助の考え方を変更する考えがあるのかどうかお答えください。

 以上で終了いたします。時間がございませんので明快かつ簡潔な答弁をよろしくお願いいたします。

○議長(光岡保之) 簗瀬専門監。

○教育委員会専門監(簗瀬三吉) 岡田議員の御質問の大項目、豊田スタジアムのイベントの2項目についてお答えします。

 1項目めの豊田スタジアムオープン記念事業についての1点目ですが、平成12年9月の校長会役員会で豊田スタジアムオープン記念事業を提起し、13年2月の校長会でその概要を提案し、賛同を得ました。その後、校長会議等で実施の具体案を提案し、具体的内容等について意見交換し、対応しました。実施後、子供たちからは、「グラウンドの向こう側にいる人たちが小さく見えたのが印象的でした。」「4万 5,000人もの小中学生が一つの場所にいると思ったら、わくわくしてきました」などの感想が多く寄せられ、すばらしい感動体験ができました。

 2点目でありますが、小学校1年生から中学校3年生までの参加があり、安全、児童・生徒の発達段階、市民生活への影響などを配慮して計画実施しました。しかし、参合館前広場での人員確認に手間取り、電車利用の1小学校1中学校が開会式途中で入場しました。また、低学年の子供の実態や乗車時刻の関係を学校が判断し、マーチングバンド演奏後に退席しました。

 なお、上郷中学校については、愛知環状鉄道の運行本数が少なく、乗車時刻が限られたことや、名鉄三河線利用校を含めた乗車順序等の関係から、学校と相談し、生徒の帰宅時刻や混雑度を考え、同様に退席しました。

 しかし、電車、バス会社と直前まで連絡調整し、本事業がより安全で円滑に実施されるよう配慮してきましたので、苦情、渋滞などもほとんどありませんでした。

 また、市駅前、商店街の方々から、歩行態度や各学校の指導体制のすばらしさにおほめの言葉もいただきました。このようなことから計画に無理はなかったと考えております。

 3点目についてでありますが、豊田スタジアムのオープンを機会に21世紀を担う子供たちに夢と感動を味わわせてやりたいを大きなねらいとした事業でありますので、現在のところこの事業の継続は考えていませんが、今後も感動を与える事業については考えてまいります。

 2項目めの児童・生徒スポーツ観戦事業についての御質問にお答えします。

 1点目の当初の計画から目的変更したのはなぜかというお尋ねですが、この事業は豊田スタジアムで開催されるプロスポーツのJリーグ公式戦を児童・生徒に観戦してもらうことにより、スポーツの楽しさ、感動を体験し、スポーツへの関心を高めてもらうことを目的に計画させていただきました。この事業の円滑で安全な実施を図るため、庁内の関係3課と小中学校校長会、PTA連絡協議会、子ども会育成連絡協議会など六つの関係団体による連絡調整会を設置し、協議をさせていただきました。当初は児童・生徒の送迎について、PTAを中心とした一斉引率の方法も検討しましたが、引率者の確保が困難であること、引率に対して不慣れであることなどから、より安全で確実な保護者による引率も検討され、参加募集の方法、親子のふれあい、コミュニケーションの一層の深まりを図るため、親子で観戦という目的を追加して、より効果的な事業実施とさせていただきました。

 2点目の参加の実績と今後の継続についてのお尋ねですが、このスポーツ観戦事業は、9月22日と10月13日の2日間に分けて実施しております。9月22日の参加実績につきましては、対象児童・生徒数 3,542人のうち 1,855人が参加し、52.8パーセントの参加率で、内訳として、男子が61.3パーセント、女子が38.7パーセントの割合となっています。また、10月13日につきましては、対象児童・生徒数 3,457人のうち 1,882人が参加し、54.4パーセントの参加率で、内訳として、男子が62.9パーセント、女子が37.1パーセントの割合になっており、両日とも女子の参加割合が少ない状況であります。

 なお、参加人数ですが、豊田スタジアム株式会社と教育委員会が調整した結果でございます。

 この事業により子供たちが一流のプレイを直接観戦することによる感動と楽しさを実感することは大変貴重な体験であると認識しており、スポーツへの関心の高まりや、積極的な取組みにつながることを期待しているところでございます。

 また、こうしたことからアンケートを児童・生徒、保護者、学校教員に対して実施し、判断材料とさせていただいており、保護者からは「サッカー観戦は初めてでしたが、楽しい時間を親子で過ごせ、サッカーのおもしろさがわかった」とか、「親子で同じ対象についてコミュニケーションをとることができ、とてもよい時間を過ごせた。今後もぜひ続けてほしい」など、おおむね好評の意見をいただいております。

 今後の継続につきましては、今回実施した小学校6年生と中学校2年生の児童・生徒を対象に参加率をより高める努力をし、継続していきたいと考えております。

 以上で私の答弁とさせていただきます。


○議長(光岡保之) 近藤中央公園推進室長。

○中央公園推進室長(近藤 弘) 私からは、岡田議員の豊田スタジアムのイベントについて、大きくは2点、御質問をいただきました。順次御答弁申し上げます。

 まず3点目、ホセ・カレーラスドリームコンサートについての1番目、当日の収容人員と目標入場者数などでありますが、その内訳につきましては、ドリームコンサートでは最大集客人数を2万人とし、また、目標入場者数は1万 6,000人として事業計画を進めたと聞いております。有料入場者数と招待客数の内訳につきましては、今回のコンサートのチケット販売が様々な販売店を通じていること、また、共催者それぞれが招待券を発行していることなどから、現段階では集計が間に合ってないと聞いております。

 次に、3点目の2番目、この事業の収支と市の負担額でありますが、コンサート実施後約半月しか経過しておらず、この短期間で収支を集計することは困難であり、現段階では収支状況は明確になっていないと聞いております。また市の負担はありません。

 次に、3点目の3番目、入場者、アーティスト、主催者の評価と問題点でありますが、スタジアムを利用しての初めてのコンサートとして一応の評価をいただいていると聞いております。主催者としてのスタジアムの利活用の範囲が広がったことなど、一定の成果が認められ、今後も事業展開をしたいと考えていると聞いております。

 続きまして4点目、スタジアム活用の考え方についての1番目、活用方法の考え方、優先順位でございますが、先程議員が申されましたように、スタジアムの利用は市民利用7割、それ以外の興行などによる利用を3割とし、この基本的な利用割合を遵守する中で活用してまいります。また、優先順位につきましては、条例に定めのある既定団体の利用を優先し、それ以外の利用につきましては、利用調整の中で進めてまいります。また、集客性の高いイベント開催時にスタジアム周辺の商業施設の駐車場が満車になるなどの状況は確認はしております。したがって、11月以降、主催者及び株式会社豊田スタジアムが共同し、警備員の配置強化を始め、指示、看板の掲出など御迷惑のかからない対策を講じていただいております。

 また、ワールドカップの件でありますが、費用負担の考え方につきましては、これまで数か国が豊田市に調査に訪れました。具体的な条件は提示されていません。負担内容が明確に示されれば、今後、議会とも相談して検討してまいります。

 最後に、4点目の2番目、市が考える管理委託費の負担と限度額でございますが、豊田スタジアムは公共施設であります。公共施設として必要な維持管理の経費は豊田市が負担してまいります。また、負担の限度額につきましては、予算の範囲内での負担となりますのでよろしくお願いいたします。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(光岡保之) 栗山福祉保健部長。

○福祉保健部長(栗山暘弘) 岡田議員の加茂病院移転問題につきまして、御質問にお答えをさせていただきます。

 始めに、御質問の移転先につきましては、比較検討事項の優先順位は現時点では持っておりません。現在、議会より先に出されました加茂病院移転問題特別委員会調査研究結果の候補地選定に関する御提言を尊重させていただきまして慎重に検討し、事業者であります厚生連、加茂病院と十分な協議を行って速やかに移転先を決定してまいりたいと考えております。

 次に、他の民間病院に3次救命救急機能整備の計画が持ち上がったときの考え方でありますが、3次の救急部門は、一般的に不採算部門とされているため、国、県が政策的に進めているものであります。御案内のように、豊田市を含みます西三河北部医療圏には救命救急センター、又はこれに相当する機能がないことから、平成11年度に設置をしました市民代表からなる公的病院整備問題検討委員会での意見を踏まえまして、救命救急センター機能を始めとして医療機能の充実確保を図るため、加茂病院の移転整備に際しまして機能整備に対して支援をしようと考えているものであります。

 この経過を踏まえまして本年3月に策定されました愛知県地域保健医療計画におきまして、本市を含む西三河北部医療圏において救命救急センター機能の整備の必要性が明記されたものでございます。

 公的医療機関であります加茂病院以外にも民間医療機関が独自に医療機能の充実を図る目的で3次救急医療の一翼を担うという御意向があるとすれば、市民がより安心できるという点で好ましいことであると受け止めさせていただきます。しかし、この地域に救命救急センターと同等な機能を持った病院が複数存在することは、地域の限られた医療資源の有効活用の点や病院経営の面からは課題があるというふうに考えております。

 言うまでもありませんが、救急医療は医療の原点であります。救急医療の提供は公私を問わずすべての医療機関に課せられた努めであると認識をし、理解をさせていただいているとこであります。

 以上、御答弁とさせていただきます。

○議長(光岡保之) 1番、岡田耕一議員。

○1番(岡田耕一) 時間がございませんので大項目一つずつそれぞれ簡潔に再質問させていただきますが、本当に先程簗瀬専門監からも答弁いただきましたが、私も専門監の教え子の1人として非常に寂しく思った答弁でございましたが、生徒さんというのは、やはり自分の担任であったり、先生方の意向に対して上手に答えを出せる、それだけの能力は現在備わっております。そういうアンケートがあれば、どんな答えが先生は喜ぶだろうかと。よかった、感動した、またやってほしい、そのぐらいの能力は今の生徒さんつけております。そういうことも差し引いていろいろな評価をしていただきたいということと、なおかつ先程児童・生徒、スポーツ観戦事業におきまして、行った方のアンケート、これもとっておりました。なぜ行っていないのか、行かなかった方のアンケート、これこそが本当に必要な問題でございまして、そうしたことも含めてなおかつ今回実際にほかの行きたい方が行けなかったということも踏まえて本当にこれが教育の一環としてやるべきことなのか、そういうことも含めて再度トータルで質問をさせていただきます。

 もう1点、加茂病院の移転に関する質問でございますが、今の栗山福祉保健部長のお話でありますと、検討項目の優先順位は持っていないということでございましたが、でしたら何を根拠にこれからどちらに移転先を決めていこうということになるのか私には理解できませんでしたので、その根拠について、これからどういう手順、どういう協議をして決定していくのか具体的な答弁をよろしくお願いいたします。

○議長(光岡保之) 簗瀬専門監。

○教育委員会専門監(簗瀬三吉) 岡田議員の再質問にお答えします。

 先程申しましたように、子供たちはスタジアムの観戦をしまして、本当にすごく広かったとか、感動した、実際にグランパスの選手のやっている生のサッカーを見て非常に迫力があってびっくりしたというような感想を述べていますし、実際にあの場にいまして子供たちは非常に感動の声、そういった選手、あるいは演技をする者の一挙一動に本当に心を動かされていたと思います。ですので教育的価値は十分あったと判断しております。

 以上で御答弁とさせていただきます。

○議長(光岡保之) 栗山福祉保健部長。

○福祉保健部長(栗山暘弘) 岡田議員の再質問にお答えします。

 これからの検討でございますが、療養環境、中心市街地の活性化、早期実現の可能性、経済性、利用者の利便性など多角的に検討してまいります。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(光岡保之) 以上で1番、岡田耕一議員の質問を終わります。

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