14年3月定例会 議案質疑 議事録

○1番(岡田耕一) 私からも議案第1号「豊田市職員倫理条例」について数点の質問をさせていただきます。

 まず第5条、倫理の保持を図るために必要な規則を定めるとなっておりますが、具体的にどういうことが保持を図るための必要な事項と考えているのか、またそれがなぜ条例の本文ではなく、規則にしなければならないのかまず1点よろしくお願いします。

 それから、第6条、贈与等の報告で報告義務が管理職に対しまして金額が1件につき5,000円を超える場合に限ってということになっておりますが、この5,000円という金額の設定、それから金額の場合は明確に5,000円という形で区切りがつけやすいんですが、物品の場合はなかなか5,000円かどうかというのが分かりにくい場合がございます。この定価ベースなのか、本当に買った金額なのか、消費税が入るのか、その辺も含めて明確な線の引き方についてお尋ねいたします。

 それから、第7条の2項の部分になりますが、報告書を一般の縦覧に供さなければならないということになっておりますが、これは確認の意味を含めてですが、これは報告書は常時市政情報コーナーに常設するという形で認識していいのか確認をさせてください。

 それから、第8条、倫理監督監を置くということになっておりますが、これは市の職員になるのかなと思うわけですが、実際にどういう方がなる予定なのか、また、本来であれば、市の職員であればどうしても身内意識というものがなきにしもあらずということにもなりかねないものですから、できましたら外部からこういう監督監を置くような形にならないのかなと思いますので、その辺の考え方をよろしくお願いいたします。

 それから、第9条、これも第7条に似てくる質問になるわけですが、職員の倫理の保持に関する状況の公表ということになっておりますが、これは同じく情報コーナーに常設するのかどうかということについて、まず1号について終了させていただきます。

 それから、議案第3号、これも今、大村議員からもいろいろ質問等されておりましたが、実際に委員数を見ますと、卸売市場の運営審議会ですね、これは25人から5名減の20名、また水道審議会でも20名から4名減の16名、それから市総合計画審議会におきましては50名から20名という形で大幅な減少になっております。これはこれだけ大幅に減るということは今までそれだけ要らなかったのかということになりかねませんので、そのあたりの人数設定についてもぜひお聞きしたいと思います。

 それから、次に議案第8号「豊田市基金条例の一部を改正する条例」についてお尋ねいたします。

 これは実際に13年度の補正予算にも関係しますが、先にこちらが出ておりますのでこちらでお聞きいたしますが、新清掃工場建設基金について特にお尋ねいたします。

 これにつきましては、さきに豊橋市で配電盤の出火事故を起こしました清掃工場、これが熱分解ガス化溶融炉方式をとっているんですが、これと同様の方式を今度の新清掃工場ではとろうと思っております。これの建設予算というのは大体トンあたり5,000万円前後と言われておりますが、今回、豊田市の渡刈の新清掃工場の建設費を概算いくらと考えて今回基金をするつもりか、また14年度当初予算にはないわけですが、30億円、1回限りなのか、それとも今後どのぐらいまで基金を積み立てていく予定なのか、これもよろしくお願いいたします。

 それから、議案第17号「豊田市都市公園使用料条例の一部を改正する条例」についてお尋ねいたします。

 これは豊田スタジアムの利用促進の仕組みを構築し、スタジアムの活用を一層高めるためということでスタジアムの使用料を引き下げるということでございます。実際にスタジアムがオープンしてまだ半年でございます。当初のこうした料金設定が本当にこれでおかしいというのであれば、そもそも当初からこういう料金設定がされている必要があるわけでございまして、なぜ1年もたたずしてこういう改正が出てくるのか。これはいろいろ株式会社豊田スタジアムの収支、経営状態のこともあるのかもしれませんが、なぜ1年もたたずして改正する必要があるのか、それからこの改正は株式会社豊田スタジアムからお話が来たのか、それとも市からこうしましょうかという話を持っていったのか、それから今回のこの改正に伴いまして実際には市に対しては減収という形の影響が出ると思いますが、その具体的な数値についてお聞きいたします。

 以上です。

○議長(光岡保之) 宇井総務部長。

○総務部長(宇井e之) 岡田議員の議案第1号のご質問です。

 まず、第5条の関係で、倫理の保持を図るための必要な規則をなぜ条例の中に組み込まないのか、こういうご質問であります。

 条例は職員が認識すべき行動の基準とか心構え、そういったものの訓示規定というようなことで作成してございます。条例の目的及び趣旨は、第1条の目的及び第3条、倫理原則で定めておりまして、規則はこれを補完するという意味合いで細かく定めさせていただいておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 それから、第6条の報告義務の金額が1件につき5,000円を超える場合に限っているのはなぜかというご質問、特に物品についてはどうだということですが、一応の考え方、目安として5,000円が妥当だと判断をいたしております。これは国だと県、いろいろ条例規則ができておりますけれども、そういったところも一応こんな考え方が示されておりますので、そういったものも参考にしながら定めさせていただいております。

 また、物品についてはどうかということですが、販売価格、カタログも参考になると思うのですが、そういったもので一応の目安を推定すると、こういう考え方でございます。

 それから、7条の贈与等の報告書、一般の縦覧にするには市政情報コーナーで常設するのかということですが、そのとおりでございます。情報コーナーで常設をしていく予定でございます。

 それから、8条の倫理監督監は誰が置くのか、どういう人物なのかというお話ですが、これは市長が任命し、助役を充てる予定をいたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 それから、第9条の職員の倫理の保持に関する状況の報告につきましては、毎年1回公表したものの写しは市政情報コーナーに常設していきたいと考えております。

 それから、議案第8号「豊田市基金条例の一部を改正する条例」でございますが、額はどうだという話ですが、まだ額は定まっておりませんが、新清掃工場の建設事業費、推進計画の中では約260億円から270億円ぐらいというような事業費を一応見込んで推進計画を立てております。これに対する財源の話でありますけれども、いくら積立てるかということでありますが、こういった事業費に対する国庫補助金、それから市債、それから一般財源、おのおのの3分の1ぐらいかなとおよその見込みを考えておりまして、その一般財源の半分程度積立てができればと考えておりまして、3月補正で積立てを一部させていただきました。

 以上、ご答弁とさせていただきます。


○議長(光岡保之) 湯浅総合企画部長。

○総合企画部長(湯浅庫三) 私からは、議案第3号「附属機関の見直しのための関係条例の整備に関する条例」の中で、それぞれの委員の減少は大丈夫かというようなお尋ねでございますが、指針では原則20人以内という考えに沿いまして適正で効果的な運営に努めていきたいと考えております。委員の発言機会、あるいは分科会の設置を考慮いたしまして20名が適当だという判断をいたしました。審議会の実態に対応するものでありまして、発言内容、ご意見のぐあい、そういったものも十分考慮して人数を定めておりますのでご理解をいただきたいと思います。

 以上、ご答弁とさせていただきます。


○議長(光岡保之) 近藤中央公園推進室長。

○中央公園推進室長(近藤 弘) 私からは、議案第17号「豊田市都市公園使用料条例の一部を改正する条例」について、なぜ改正が必要なのか、1年もたたずに改正するのか、改正を株式会社豊田スタジアムが望んだか、改正に伴い市の減収はという四つの質問をいただきました。関連がありますので一括ご答弁申し上げます。

 豊田スタジアムが今後も多くの市民に利用され、かつ豊田スタジアムが市民の利益に直接結びついていきますまちづくり、人づくりの拠点施設といたしまして、機能を十分発揮していくためには、効率的かつ安定的な豊田スタジアム経営の実現は不可欠なものであります。豊田スタジアムの運営は、段階的により的確な方法を確立する必要があります。今回の条例改正は、運営主体であります株式会社豊田スタジアムとの協議、調整の結果、実施してまいります。豊田スタジアムの運営方法は、今後も随時検証しながら、より的確なものとしてまいりたいと思っております。

 また、平成13年度は株式会社豊田スタジアムの営業努力もありまして、広告看板、観覧室の使用料は条例に定めます豊田市が最低となるべき固定の使用料を大きく上回りました。平成14年度以降も現在の売上げが見込まれれば、結果として今回の条例改正により豊田市への収入は減ることになります。ただし、広告看板、観覧室の利用につきましては、株式会社豊田スタジアムへの出資者を中心といたします企業の豊田スタジアムへの協賛でもあり、豊田スタジアムの活性化への期待によりますスタジアムの効率的、かつ安定的な経営が実現されなければ、広告看板、観覧室の利用は減少いたしまして、豊田市の収入だけでなく、豊田スタジアム全体としての収入の確保が困難になります。減収でありますけれども、今年度と同様の販売額という条件で積算いたしますと6,000万円程度の減収になると見込んでおります。

 以上、答弁といたします。

○議長(光岡保之) 1番、岡田耕一議員。

○1番(岡田耕一) ただいまの議案第17号について、1点のみ再質問させていただきます。

 ただいま近藤室長のご答弁の中で、豊田スタジアムと市で協議、調整した結果、今回こういう形になったと。また、今後もというようなニュアンスのご答弁に受け取れたものですから、今回、何年かたったときにまた定期的に料金改正が行われる可能性を示唆したものと思いますので、そうなのかどうかもう一度確認をさせてください。

○議長(光岡保之) 鈴木市長。

○市長(鈴木公平) 議案第17号の公園使用料ですけれども、分かりにくい部分が少しあるように受け止めましたので、明確にする意味で私からお答えしたいと思いますが、今回の使用料の改正にあたりましては、確かに短い期間でやらせてもらいましたけれども、実は広告をいただくという活動については、条例制定時までには営業活動は全くしておりません。それで、営業活動を昨年から、つまり会社が設立してから行ってまいりました。この広告をいただくということがどういうような状況かということでありまして、特にこれはスポンサーのご意向が非常に重要だということがよく分かってまいりました。これにつきましては、豊田スタジアムができればテレビメディアも含めて様々なイベントが行われるということが広告をいただくことの非常に大きな決め手だということがございます。単に市民の方々が折々に使われるだけではほとんど広告はいただけません。そういうこともありまして運営会社でもってそのようなイベントがきちんと行えるような体質、経営の仕組み、そういうものをどうやって構築していくかということが一つありました。それからもう一つは、広告を集めるのに思ったより営業経費がかかるということがございました。そんなことをもろもろ勘案いたしまして今回の改正をお願いさせていただいたということであります。

 今後どうするかということでありますが、私どもの試算では、広告料のやりとりについてはこの条例で今回お認めいただければ当分はいけると思っております。ただ、豊田スタジアムにかかわる全体の使用料がございます。今回の条例の中の改正の中身でない部分が実はございます。これらにつきましては、もう少し様子を見る必要が私はあると思っております。

 以上、お答えとさせていただきます。




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