14年9月定例会 議案質疑 議事録

○議長(天野弘治) 他にありませんか。

 1番、岡田耕一議員。


○1番(岡田耕一) 私からは、簡潔に4点について質疑させていただきます。

 まず、議案第 103号豊田市職員旅費条例の一部を改正する条例であります。

 これは社会状況の変化に対応するためにということで日当、旅費等を引き下げていただいているわけでございますが、やはり今回の引き下げが妥当かどうかということを知るために他市の状況等を比較させていただきたいと思いますので、県内同様クラスの自治体の状況、また、中核市の状況を併せてお答えいただきたいと思います。

 それから、県内旅費及び公用車を使用する県外旅行ということの中で、日当が今まで 1,500円、 1,350円、 1,200円という形だったものが 200円ということで、これが雑費という形の計上になっておりますが、そもそも公用車を使用する際に雑費まで必要なのかどうか、この見解についてお答えをお願いしたいと思います。

 それから、今回、引き下げに伴いまして年間にどのぐらいの金額が削減できるのか。

 以上3点、よろしくお願いいたします。

 それから、引き続きまして議案第 104号豊田市市税条例の一部を改正する条例についてであります。

 今回の地方税法の一部の改正に伴いということで今回出てきたわけでございますが、豊田市にはトヨタ自動車という非常に大きな会社がございます。こうした会社が対象になると思われますが、市内において何社ぐらいがその対象になるのか、また、その動向、それから連結法人になることによって税収の面で非常に大きな影響があると思われますが、その金額的な影響をお答えいただきたいと思います。

 それから、議案第 107号平成14年度豊田市一般会計補正予算についてですが、先程来いろいろご議論のありました商工費、(仮称)新若宮駐車場整備費補助金及び駐車サービス管理システム整備費補助金、これは関連がございますので一括して6点について質問させていただきたいと思います。

 本来は中心市街地の活性化ということで駐車場料金を払ってでも市民の皆さんが買物をしたいエリアだということで、地元商店街、また、そのほかお店の皆さんには頑張っていただきたいと思っておりますが、中心市街地活性化計画の中、また、市民の皆さんの要望があるということで中心市街地に駐車場を整備したい、こういうことも気持ち的には理解できます。

 そうした中で今回整備の計画が出てきたわけですが、実際これを整備することによって松坂屋、T−FACE、そのほか中心商店街の皆さんの売り上げが本当に向上するのか、実際にどのくらいを見込んでいるのか、数字的なものがありましたらご提示をお願いしたいと思います。

 また、今回、駐車場を整備することにあたりましてますます公共交通機関離れが進んでしまうのではないか、そのように危ぐしておりますが、その考え方についてお聞かせください。

 それから3点目、これは後のほうからも関連するわけでございますが、今度新設されます駐車場の耐用年数、なぜこんなことを聞くかと申しますと、次に質問させていただきますが、今回、新若宮駐車場は市の所有物ではなく、まちづくり株式会社、会社の所有物になるわけでございますので固定資産税がいくらになるのか、これについて減免措置等があるのかないのか併せてお聞きしたいと思います。

 それから5点目、今回、駐車サービス管理システムにつきましては、市が負担分を応分の負担をするということになっております。この応分というのが現在わかりませんので、年間の想定負担額をいくらぐらい想定しているのか、こちらもよろしくお願いいたします。

 最後にこの項6点目でございますが、今回こういう駐車場整備、それから駐車サービス管理システムの整備を行うわけでございますが、この事後評価を今後ローリング作業とか行っていくように思われますが、どういった形でいつのタイミングで情報を提示していただくのか、この事後評価の考え方についてお聞かせいただきたいと思います。

 それから、8款土木費、駅東口ペデストリアンデッキ・シェルター整備費についてお聞きしたいと思います。

 今回、地元商店街等のご要望により建設当時設置されてなかった屋根をペデストリアンデッキにつけようということでございますが、今回なぜ整備することになったのか。それから、今回整備するにあたりましてどれだけの市民の方が恩恵をこうむるのかということを知るために、北工区、南工区、ギャザの方面、それから参合館の方面になると思いますが、それぞれの現在の歩行者の通行量、それから屋根がつくことによってその歩行者の流れが変わるのかどうか。また、市民の皆さんからこの設置に対する要望がどのくらいあったのか。

 以上、よろしくお願いいたします。


○議長(天野弘治) 宇井総務部長。

総務部長(宇井e之) 議案第 103号豊田市職員旅費条例の一部を改正する条例中で、今回の改正内容に係る県内各市及び中核市の状況でございますけれども、日当につきましては、各自治体によってその内容が非常に様々でございます。今回の提案のように昼食代相当額を全廃していくというところは、現在把握しているところで中核市においてはありません。県内においては1市だと思っております。

 それから、2点目の公用車を利用する場合にそもそも雑費が必要なのかというご質問ですが、公用車を利用した場合、県内、県外を問わず一応 200円の支給をしていきたい。この 200円につきましては、主に出張先で業務にかかわる電話代だとか、それから書類のコピー代、そういったものに相当することで 200円を定めております。

 それから、3点目の年間いくらぐらいこの改正によって削減効果があるかということですが、平成13年度の決算額をもとに試算をいたしますとおよそ 1,000万円強の削減効果があると思っております。

 以上です。


○議長(天野弘治) 栗山市民部長。

○市民部長(栗山暘弘) 岡田議員の議案第 104号豊田市市税条例の一部を改正する条例について大きくは2点のご質問をいただきましたが、まず、対象法人でございますが、今回の連結納税制度につきましては、本市内に本店等を置く法人が連結の対象となる 100パーセント子会社を有しているのか、また、その法人が 100パーセント出資の子会社かどうかについて、私どもには正確な情報を持っておりませんので把握はできておりません。したがいまして、過日、豊田税務署管内にお尋ねをしましたところ、現段階では申請はないと聞いております。

 なお、市税の影響でございますが、今回の地方税法の改正でありますが、連結納税制度というのは企業グループを一つの企業というようなとらえ方であります。しかしながら、地方税法につきましては、従来と同様に単体の企業を一つの単位とするということでございますから、したがいまして、従前と何ら変わらないということでご理解いただきたいと存じます。


○議長(天野弘治) 小山産業部長。

○産業部長(小山正之) 議案第 107号平成14年度豊田市一般会計補正予算に関しまして、新若宮駐車場整備費補助金、それから駐車サービス管理システム整備費補助金に関しまして6点のご質問をいただいていますのでお答えさせていただきます。

 最初に、整備後の例えば松坂屋とかT−FACEなど駅周辺の売り上げの見込みということでございますが、駐車場だけではないんですが、今回の中心市街地活性化基本計画をいろいろやる中で、5年後には中心市街地全体の売り上げの1割増を計画の中でしていこうという形で事業を進めています。

 また、今、駐車場の年間の利用者が 230万台なんですが、ピーク時の 280万台にうまく持っていければという目標も併せて考えております。

 それから、2点目の整備により公共交通機関離れが進まないかという問題ですが、今回、駐車場を考えたのが、ある意味では岡崎だとか三好の郊外店、大型店が 3,000とか 5,000とか、そういう無料駐車場を持っていろいろな取組みをしております。そういった意味での消費流出対策の一つとしてやりたいという形で行っております。そんなことを含めて、当然公共交通機関の利便を高めることによって公共交通によって中心にたくさんの方に来ていただく方策というのは並行して考えていかなければいけない問題なのかなと思っております。しかし、今回の場合は、そこを意識して取組みをさせていただいておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それから、駐車場の耐用年数ですが、これは国の補助金の財産処分制限等もかかわるわけですけれども、一応38年という見込みを持っておりますので、よろしくお願いします。

 それでその場合の民間所有物になるが、その場合の固定資産額は、税の減免措置はということですが、今、積算では固定資産税額は約 1,400万円を試算しております。減免制度は一応ございますので、それについて適用していくのかどうかということは検討しておりますが、例えばそれを適用された場合は3分の1が減額されるのかなということを思っております。

 それから、システム運用に係る市の年間負担額はどれぐらいになるのかという話ですが、TMOの駐車場全体を運営していくのに5億円ぐらい今考えています。独自の駐車場の管理とか、それから契約する駐車場に対する使用料を払うだとか、いろいろなことを含めますと全体が今見込んでいるのが5億円ぐらいなんですが、そういった中で当然市は、市民課の窓口が駅西口市街地再開発ビルの7階にございまして、それから子育て総合支援センターなど、7階から9階にかけて公共施設がたくさんございます。それから図書館とかコンサートホール、能楽堂などの公共施設が過去のデータからどれぐらいあるのかという積算をする中で、また、車と公共交通での利用のアンケートだとか、いろいろな過去のデータ等で市として応分の負担をしていくというつもりでおります。

 今の積算では2割まではいかないのかなと、全体の。もう少し下回る金額になるのかと思っていますが、ちょっと手元に持っていませんのでわかりませんが、約三十何万の人が市の施設の関連で、車で来る人がそれぐらいの積算になりますので、そういったことでいろいろ考えると、ある程度の負担は公共もやむを得ないのかと今思っております。これにつきましてはまだ決まっておりませんので、また負担が決まりましたらご相談させていただきたいなということを思っております。

 それから、事業の事後評価等についてでございますが、これにつきましては、当然中心市街地活性化対策を今までやっておりますので、今後、商業統計の調査だけではなくて、いろいろな交通量調査だとか、消費動向調査等独自の調査をいろいろやる中で事後評価をしっかりやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 以上、答弁とさせていただきます。


○議長(天野弘治) 福和都市整備部長。

○都市整備部長(福和長保) 私からは、ペデストリアンデッキの事業の件についてお答えいたします。

 このペデストリアンデッキは長い歴史がございまして、当時建設にあたっては、地元の方々、そして商店の方々から猛反対がございました。そういったことから今日になったわけでございますが、まず2点目の交通量の件、これは方向別に調査をしておりまして、駅の西口と東口、今回のご質問の件は東口で西行きのデータがございます。この西行きのデータが平日で約1万 2,000人であります。休日が1万 3,000人強になりまして 1,000人ほど多いかと思っております。

 それから、予測でありますが、多分1割近くはこのシェルターを作ることによって雨天だとか、そういうことで多少は利便性が高くなる、そういったことから使っていただけるものと思っております。

 それから、今になってということでございますが、先程来言いましたように、念のためにということで私どももこの春から、その以前からも要望がございましたから、その確認のためにたびたびというか、個々の確認もいたしました。そして、商店街の組合がございますが、ここの組合にも諮って協議をしていただきました結果、反対者はございませんでした。逆に強い要望というか、利便性がわかったのか、それから街並みにこの認識度が高くなったのかという判断をいたしまして建設に至るわけであります。

 以上です。


○議長(天野弘治) 1番、岡田耕一議員。

○1番(岡田耕一) 今のペデストリアンデッキのところで1点だけ、今の部長の答弁で十分理解できたんですが、市民からの要望があったのかどうかだけ確認をさせてください。

○議長(天野弘治) 福和都市整備部長。

○都市整備部長(福和長保) 大変失礼いたしました。

 商店街と言いましたが、一般市民も聞いておりまして、市民からも要望がございました。

 以上です。

○議長(天野弘治) 他にありませんか。

 1番、岡田耕一議員。

○1番(岡田耕一) 私からは、議案第 114号及び第 115号、関連がございますので一括して質問させていただきます。

 これは消防関係自動車の財産の取得ということでございますが、それぞれ水槽付消防ポンプ自動車、これは平成3年の車両を更新するということで、また、多目的資機材搬送車は昭和63年の取得のものを更新するということを聞いておりますが、それぞれの車、今回これは下取りとして金額に反映されているのか、それとも廃車してしまうのか、それとも別の使途があるのか。こう聞きますのも、せっかくこういう自動車、日本のレベルでは十分役割は終えたという認識をされるかもしれませんが、海外だとか、いろいろなところでまだまだ活用できるのではないか、そういう判断からほかに使い道があればなということから質疑させていただきます。

 それから、本年の7月に発行されております「豊田の消防45号」の消防車両の配置の一覧を見ますと、資機材搬送車は中署に1台しかない。今回これを更新するということでございますが、大規模災害を考えれば、中署以外、東西南北各署にも1台ほどの車両の配置があってもいいと思うんですが、今後の配備計画等決まっていましたらお答えをいただきたいと思います。

○議長(天野弘治) 秋本消防長。

○消防長(秋本正之) 岡田議員の議案第 114号と第 115号、質問が一括でしたし、私も一括でお答えさせていただきます。

 水槽付消防ポンプ車でありますが、これにつきましては南消防署高岡出張所に配備してある車両であります。これを更新するものでありますけれども、更新の対象車両でありますが、納入業者の下取りといたしますけれども、価格はゼロということでお願いしております。廃車はいたしません。

 これにつきましては平成9年から実際行っておりますけれども、先程お話がありましたように、業者の協力を得まして日本外交協会、あるいは日本消防協会へ譲与いたしまして、両協会が多少整備をいたしまして、その後、東南アジアのほうへ提供しているということであります。陰ながら発展途上国での消防活動に協力、支援いたしているというものであります。

 それから、議案第 115号でありますけれども、これは消防本部に配備してあります林野工作車、これが車検が来ているということでかわりに購入するものであります。先程と同じでありますが、更新対象車両については、下取りですが、ゼロ円ということであります。廃車はいたしませんが、これについては他の用途は考えておりません。

 将来の東西南北とありますが、中、北、南ということで三つしかありませんけれども、今回は多目的資機材車でありますから、水難なら水難救助にコンテナの中にセットを入れて置いておくと。山林火災、林野火災なら林野火災用の資機材を入れてコンテナに詰めて置いておくというようなものを重機で持ち上げて、それを今回買った資機材車に乗せて現場に急いでとんでいくということなんです。今回は集団事故救急対応用の資機材と、それからコンテナと車と、それを購入するわけであります。あちこちにあったほうがいいのではないかということですが、今、中署にあります水難救助用の資機材、積載車ですね、それを来年度は南署に次いで水難の事故が多いというようなことがありますので北消防署へ持っていこうと。中消防署につきましては、今の集団事故救急対応のものにしておこうと。順次中署においても水難救助用の資機材とコンテナだけを購入するとか、そういった形で順次いろいろなところへ配備していこうと今のところは考えております。

 以上でお答えといたします。


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