平成15年3月定例会 一般質問 議事録 |
○議長(天野弘治) 次に、1番、岡田耕一議員。 |
○1番(岡田耕一) 私は、通告に従い、大きくは3項目について順次質問します。
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○議長(天野弘治) 成田環境部長。 |
○環境部長(成田勝利) 岡田議員から焼却施設枝下の代執行、清掃業務についてご質問いただきました。いずれも私から順次ご答弁申し上げます。
まず、廃棄物処理法の許可施設及びダイオキシン類対策特別措置法の届出施設の平成13年度末の年間焼却施設数は46基であります。内訳を申し上げますと、処分業で9基、自社焼却37基であります。規制強化後の平成14年12月1日までに24基が廃止されております。なお、その内訳も処分業3基、自社焼却21基でございます。廃止された焼却炉のうち撤去されたのが1基、撤去工事中が1基でございます。なお、焼却炉の撤去に伴う神奈川県等の要綱の設置はというご質問でございました。よくよく国の厚生労働省が定めました「廃棄物焼却施設作業におけるダイオキシン類暴露防止対策要綱」は、ご指摘のとおり飛散防止、解体廃棄物の処理など、安全性を十分配慮した要綱であると思っております。差し当たって今、独自の要綱を考えてはおりません。 焼却炉廃止の届出や解体等につきまして、労働基準監督署と情報交換に努めております。連携して事業者が要綱に基づき、適正な対応が図られるよう努めてまいります。 廃止届が出されました焼却炉につきましては、現場確認をしております。直ちに解体できない場合、ばいじん等が飛散しないよう、相応の措置を指導し、確認しております。 次に、公共施設、学校施設の焼却炉についても幾つかのご質問をいただきました。これについても一括私からご答弁申し上げます。 学校等の教育施設並びに公共施設に設置されております焼却炉の撤去方針については、環境部で一括で対応しようと考えております。市では平成12年1月のダイオキシン類対策特別措置法の施行前である平成11年12月には、公共施設における焼却炉の取扱いについて、特殊な一部の焼却炉を除きまして、使用を止め閉鎖することにいたしました。平成11年12月、市公共施設の大小合わせて193基の焼却炉が今閉鎖されております。併せて私立の保育園、幼稚園、これも指導を行っておりまして、9基が閉鎖された状態にあります。しかしながら、閉鎖後ほぼ3年たっておりまして、残された焼却炉は老朽化が進んでおります。内部にダイオキシンを含むばいじん等が付着している可能性はありますので、児童、学童へのダイオキシンの影響を考慮したとき、将来にわたって放置することは好ましいことではないと考えております。今後、市としまして現在の焼却炉の実態をまず把握しなければならないと思っております。労働基準監督署の指導を受けながら、今後焼却炉を適切に撤去していきたい。当面、今、措置しておりません。次年度、補正予算の対応も行った上で撤去作業に入りたいと思います。ただ、撤去する場合に一日も早く撤去するのが好ましいんですけれども、学校等の諸事情もございます。できるだけ子どもたちが園内にいないときとか、学校内にいないときにやりたいという、そういう希望もありまして、次年度いっぱいですべてが撤去されるとは、これはちょっと難しいかなという、そんな考えも持っております。 また、炭焼き等への転用ですけれども、これは洗浄、それからダイオキシンの検査、これらを考えますと、非常に大きな費用がかかります。すべての焼却炉について転換は認めない方針でおります。 家庭用焼却炉について実態を把握しているかということですけれども、これについては正直申し上げて把握しておりません。考えてみますと、数千、へたをすると万の数にはなるのではないかという、そんな感じすらいたします。原則的に廃棄物の野焼きが禁止となりました。家庭用焼却炉を廃止したいという希望者が特に14年12月以降数件、これは粗大ごみとして廃棄の希望が出てきていることは事実です。このままで継続するというのは余り好ましいことではございませんので、粗大ごみとしての受け取りを一応今は中止しております。今後、この焼却炉につきましては、それぞれの所有者が灰は湿らせて、燃えるごみとして出してもらいたい。そして、自己搬入していただいた場合に、最終処分場で引き受け、なおかつできれば処理手数料を減免し、処分の促進を図れたらいいと、そんなふうに今、考えているところです。できるだけ早く決定いたします。 続きまして、渡刈清掃工場の工場解体についてのご質問をいただきましたけれども、現在の清掃工場の解体は新清掃工場が稼働しましたら直ちに解体の計画を策定したいと考えております。解体時に当たりましては国の基準に沿って安全性の確保に万全を期したいと考えております。解体費用につきましては、現在計算しておりませんので、ご了解をお願いしたいと思います。 続きまして、大きく枝下の産廃処理代執行についてのご質問をいただきました。焼却炉は私ども努力しましたけれども、正直言って、事業者の債権債務の関係というものが十分把握できませんでした。したがって、撤去せずに洗浄を行って生活環境保全上の支障を除去した後、現地に残すことにしております。 当初予算は、これはもう前回、外山議員のときにお答えしたかと思いますけれども、専門家による枝下に関する廃棄物適正処理検討委員会の報告をもとに、「生活環境保全上の支障」が若干でも疑わしい、可能性も出てくる、そういうものまで含めて概算で予算化されたものでございます。8億3,000万円というのは。当初予算を大幅に下回った理由は、検討委員会の報告内容を再度精査いたしまして、むろん専門家を交えて精査したものでございます。それによって範囲を限定したものでございます。このことは、廃棄物処理法第19条8の趣旨に沿った結果であると考えております。 次に、安全性について、先日、現地視察したら硫化水素が噴出していたというお話がございました。硫化水素の発生については、事前の廃棄物調査でこれは確認し予測しております。硫化水素対策といたしまして、ガス抜き管を設置し、徐々にガス抜きを行います。換気による放散で改善を図ってまいります。また、廃棄物が湿潤状態で気温上昇すれば、硫化水素の発生が認められることから、雨水の進入を防止するため、覆土措置を講じるものであります。 焼却灰混じりの土砂等の処理先については、これは岡田議員、仕様書をご確認いただいていると聞いておりますけれども、この中で請け負った共同企業体が適正処理が可能な業者を選定することになっております。それにつきましては、前段で事前に我々がこれはチェックをかける、そのような仕様書になっておりますので、ご了解をいただきたいと思います。 その処理先については、間もなくこれが決まるのではないか。共同企業体で現在検討中でして、間もなく決まって我々に報告があるものと考えております。 それから、市が行う公益上の措置でありますことから、マニフェストの交付は不要であります。しかし、廃棄物処理の流れについては、マニフェストを準用し、確実に把握し、適正に処理できるよう監視、指導してまいります。これらはいずれも情報公開の対象となるものと考えております。 それから、代執行後の費用でございますけれども、代執行に係る費用請求につきましては、廃棄物処理法第19条の8の規定に基づきまして代執行が終了し、額が確定した後、事業者に請求することになります。廃棄物処理法第18条に基づく調査で資産等は事前に当然把握しているわけですけれども、その段階で支払い能力がないと判断いたしまして、代執行に移行したものでございます。 焼却炉につきましては、債権債務の関係もあり、売却は考えておりません。それから、コンテナにつきましては、これは売却に耐え得るものではございません。処分を考えております。 清掃業務について、ご質問いただきました。 清掃工場の搬入時間を11時半から12時までにできないかというお話でございますけども、これは過去に搬入者の事情を聞きながら、その時間が設定され、なおかつ豊田市の場合、月曜日に1時間早く搬入を認めているという措置をとったということを確認しております。しかし、これはご指摘のように、周辺の自治体の受け入れは12時までというのが非常に多うございます。そういうことから考えまして、同様の施設であります藤岡プラント、それから勘八の不燃物処分場との調整、それから労働時間の変更など組合との協議、計量事務に係る経費の増加、このような問題がございますので、これらを含めて検討し、延長の方向で15年度中に調整し、結論を出したいと考えております。 それから、可燃ごみ袋のサイズの問題ですけれども、これも配布をお願いしております地区等の協議の中で決まってきたと聞いておりますけども、新しく45リットルのサイズを加えることについては、そんなに問題ないだろうと思います。ただし、今まで一般市民の皆様方の協議の中で決まってきていることでございますので、再度意見を聞きながら、そして早い時期に、これについても結論を出したいと思いますので、ご了解をお願いしたいと思います。 以上、ご答弁といたします。 |
○議長(天野弘治) 1番、岡田耕一議員。
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○1番(岡田耕一) 1点だけ再質問をさせていただきます。
非常に私が思った以上にすばらしいご答弁で、質問も早く切り上げて、まだ4分も残っているものですから、もったいなと思っているんですが、1点だけ確認をさせていただきたいと思います。 先程、幼稚園、保育園については次年度補正予算を組んででも今後やっていくというお話を伺ったんですが、幼保の問題といいますと、幼稚園、保育園、民間移管の計画がございます。ですから、民間移管されてしまうと、なかなか市は指導するよというレベルになってしまうのですが、なるべくこれは市立であるうちに処分がそこを優先してもらえるのかどうか、この点だけ1点確認をさせていただきたいと思います。 |
○議長(天野弘治) 成田環境部長。 |
○環境部長(成田勝利) 十分考慮いたします。
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○議長(天野弘治) 以上で1番、岡田耕一議員の質問を終わります。 |
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