小山市について

1、都市景観事業の推進について 
    小山市は昭和63年度に「都市景観形成モデル都市」の指定を受けたのを契機に、観晃橋橋梁整備事業をはじめとした都市景観形成事業を推進。平成6年4月に、市民・事業者・市により優れた景観をつくり・育て・守っていくために、「小山市都市景観条例」が施行された。この条例に基づき、平成10年9月に都市景観形成のテーマを、「うるおい、やさしさ、そして美しく住めるまち。…市民の手による小山風景づくり…」として「都市景観形成基本計画」を策定した。
  小山市は、豊田市と比較し場合、人口、財政規模から言えば、決して大都市ではないが、首都圏への玄関口となる地理的要素から言えば恵まれたエリアと言えるのではないか。しかし、その割にはのどかで、思川が街の中心を流れる様子は、まさに豊田市の母なる川、矢作の流れを見るようであった。
  そして、周辺の景観に影響を及ぼすような大規模な建築物等については、事前に届出をしてもらうことにより、周辺の環境との調和や良好な都市景観の形成に先導的役割を果たしてもらうよう指導助言するという姿により、思川に隣接する白鴎大学の体育館の屋根の色を構想段階から変えてもらうとという成果もあげている。
  また、日光連山を望め、街のシンボルでもある観晃橋(かんこうばし)は、片側2車線、歩道幅も十分あり、本市の豊田大橋のような位置付けであろう。総事業費44億円、日光連山を望めるすっきりしたデザインは、市民には、好評であろう。それに引き換え、豊田大橋は100億円以上も使い、六所山、焙烙山などのすばらしい山々の景観を豊田市スタジアムとともに遮っているという状況は、景観上、大いに議論し、考えてみなければならない問題ではないだろうか。

2、小山市の再開発事業について
  小山市の市街地再開発事業は、「小山駅西地区」と「小山中央第一地区」の隣接する2区がある。「小山駅西地区」は、交通の結節点であるJR小山駅の西口駅前広場に面し、従来より小山市の中心商業地として発展してきた面積約0.9haの地区で商業施設・コミュニティ施設となっている。
  「小山中央第一地区」は交通の結節点であるJR小山駅の西口駅前広場に近接し、都市計画道路の粟の宮喜沢線と三夜通りに面し、従来より小山市の中心商業地として重要な役割を担う位置にある面積約0.7haの地区で駐車場・店舗・共同住宅等となっています。
  本市で言えば前者がそごう。後者が名鉄トヨタホテルをのぞいたGAZA(サティ&分譲マンション)といったところでしょうか。
  再開発前には、隣接して長崎屋があったようだが、本市同様、今は、閉店してしまったそうです。その閉店は、会社更生法適用前か、本市のように自由競争の原理に基づき撤退したのか、質問し忘れてしまったが、大型店の誘致を含む再開発事業は、既存の店舗のことを最大限に考えなければならないことは言うまでもないだろう。
  現在、本市では、豊田市駅前地区の再開発事業が豊田市停車場線の拡幅に伴い、計画されている。新規の大型店舗誘致はしないようではあるが、20年、30年先もしっかり見据え、豊田市駅前地区の再開発事業が、巨額の税金を投入してまで、子どもの代、孫の代にとっても本当に必要な事業なのかどうかも、地元の方々だけでなく、納税者である他の地域の市民も含めてしっかり時間をかけてでも議論しなければならない大問題なのではないだろうか。

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