佐野市について

1、佐野藤岡IC周辺の産/学/住複合新都市計画について 
  現在、約8万4,000人の人口の佐野市は、10万都市を目指す中で、佐野藤岡IC周辺に産・学・住複合の新都市計画をもっている。この開発は、3地区に分かれ、合計約150ha、計画人口3,300人。総事業費、450億円というビッグプロジェクトである。佐野市は、450億円中約44億円を負担し、3地区合わせた進捗状況は約30%。
    私が特に知りたかったのは、工業団地の販売は、進むのかということであったため、そのあたりを質問してみたが、やはり課題としては、工業団地の分譲と言われた。そして、本市では、旭硝子の移転断念で大変憂慮している花本工業団地との比較をすべく、分譲予定価格、優遇措置、1区画の面積を尋ねたところ、全てが今後検討という事であったが、価格は、50,000円/u前後だろうと。ちなみに最近、県の企業庁が分譲した近隣の羽田(はねだ)地区の分譲価格は、44,000〜46,000円/uだったそうです。これらと比較すると64,400円/u。1区画1.0ha〜8.6haで東名豊田ICから北へ約8.5kmという立地の花本工業団地では、首都圏へ50km、約30分という恵まれたローケーションのこれらの工業団地には、なかなか太刀打できないのでなかろうか。花本工業団地でいえば思い切った方策を練らなけならない。また、今後の工業団地の造成については、慎重に進める必要があると考える。まだまだ、全国には、造成しっぱなしの工業団地が山ほどあるのだから。

2、子どもの街の拠点施設「こどもの国について
  今年の4月に県立佐野高校農業科跡地、4.4haの敷地に「こどもの森」、「総合こどもセンター」を備えた総事業費22億円の「佐野市こどもの国」がオープン。入場無料で5月5日には5万人の来場。視察前日の7月24日には、10万人目の来場者を迎えた。内訳は、市内45%,市外55%。 この「佐野市こどもの国」建設の背景には、平成5年に宣言された下記の「こどもの街宣言」が前提になっている。

                    「こどもの街宣言」

城山の桜のように明るく 出流原の泉のように清く
三毳山の小楢のようにみずみずしく
唐沢山の松のように雄々しく 
秋山川の流れのように 尽きることなく
こどもは伸びる こどもは 佐野の宝
水と緑と万葉のまち佐野市は
このこどもたちの未来を力強く支え見守ります 
こどものまちをつくろう 
本当の意味で こども愛するまちをつくろう
本気で こどものことを考える大人のいるまち 
毎日 こどものことを話題にするまち
遊んでいるこどもにひと声かけてくれる大人 
声かけられたら はい と素直にきけるこどものいるまち 
叱られて 叱られて ぐっと抱きしめられることが
こどもの真の幸せってことがわかる大人と こどものいるまち
人に親切 人の傷みをわかりあえるまち
こどもは毎日伸びている 
抑えるのでなく 伸ばす指導の出来るまち
苦しみ・悩みのある人に 
温かい手をそっとさしのべる勇気を出せるまち
誰か 市民が 立派なことをやったとき 共に喜びあえるまち
受けた恩に 報いる気持ちを育てるまち  
先人の業績をしのび 祖先に感謝するまち
自然を愛し 美しいまま 
次世代にわたせるように心掛ける人の住むまち
きょうの努力が やがて報われるまち 
将来の夢を 一緒に語りあえるまち
こんなまちを つくりたい 
それは 日本一のこどもの街 佐野市です
あすの佐野市を担い支えるこどもを
親が 家庭が 学校が 地域が 社会が
見守り育て 大切にする  
日本一の「こどもの街」を宣言します。    

  この宣言があり、初めて志の高い、立派な「佐野市こどもの国」が誕生した。本市でも仏作って魂入れずとならないよう全ての事業で考える必要がある。
HOME    INDEX