岩国市医療センター医師会病院 1、 設立の経緯 S62年2月 医師会病院設立を決議(医師会が拠出金4億円積み立て) S63年2月 岩国市議会に対して「土地無償貸与」請願 3月請願採択 H2年12月 用地決定 H3年5月 県が保健医療計画を公示(圏域201床不足) H5年8月 開設(救急病院 認定、共同利用施設 認定) H6年11月 開放型病院 届出受理H10年12月 地域医療支援病院 承認 H12年4月 日本医療機能評価機構 認定 |
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リハビリルーム | 浴室 | |
2、施設概要 病床数 160床〔一般病床150床(うち救急病床15床)・lCU5床・健診用5床〕 個室35室(特別室4室8,000円・一般個室26室15,000円・健診用5室) 敷地面積 8,581u(2,596坪) 岩国市より無償貸与 建物 鉄筋コンクリート造り・地下1階・地上5階 建物延床面積9,438u 建物は、医師会のもの、運営費10億円、建設費30億円は、借り入れ。 併設施設 ●救急センター ●臨床検査センター ●福祉部(介護事業) 在宅介護センター 居宅介護支援事業所 ヘルパーセンター 3、 診療科目、時間 内科、外科、小児科、整形外科、放射線科、循環器科、消化器科、脳神経外科、麻酔科 平日 9:00〜17:00 休日 9:00〜12:00 小児科医は不足。(月に1〜2回しか小児科医が来られない) 救急センターは内科、外科、小児科で平日19:00〜8:00 日・祝日9:00〜8:00 歯科は日・祝日9:00〜12:00 ・ 急性期を担当(発症して20日以内) ・ 慢性期医療は、TSCセンターが担当。 TSCセンター「かけはし」は、ベッドをもたず、自宅療養、療養型施設へ移行するためのケアセンター 4、 組織及び職員数( )内は非常勤常勤 医師18名(12名)、常勤看護婦82名(5名)、常勤医療技術員16名(1名)等 TCSには、本院と兼任する常勤医師1名 選任常勤看護婦1名 社会福祉士2名がいる 5、 12年度事業計画及び予算 ・ 病院自体は医師会立として独立採算 ・ 救急部門として市から6,000万円の補助・ 輪番制として3,000万円の補助 ・ 周囲から勝ち組みにならない(地域と連携) ・ 累積赤字は約10億円 6、 地域医療支援病院について (ア) 紹介外来制の概要及び開放型病院として「かかりつけ医」との連携状況 ・ 平成11年度紹介実績は本院で5,931人中4,871人。救急センターで11,948人中33人。 ・ かかりつけ医と連携(84%の紹介率)80%以上で地域医療支援病院として認定 ・ 更なる慢性期担当病院との連携が必要。 ・ 開業医さんは輪番制で診療。(70歳未満の医師が交替で) (イ) 高額医療機器の共同利用状況 ・ 平成6年度から11年度までのMRI利用総数9,979人のうち紹介が5,568人。 CT利用は、総数23,297人のうち紹介が5,870人。 ・ ちなみに共同利用する高額医療機器の補助は、国1/3、県1/3、医師会1/3の負担。 救急医療機器は、100%市が負担。自転車振興会の補助もある。 |
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かけ橋のスタッフの皆さん | ||
7、(財)日本医療機能評価機構の認定について @ 認定にいたる経緯 H10年5月 第3者医療機能評価受審を提案(医師会長) H11年7月 (財)日本医療機能評価機構受審院内説明会 H11年8月 病院機能評価機構受審対策委員会設置 ワーキンググループ結成認定病院国立岩国病院の指導 町立大和病院の指導 H11年11月 自己評価調査票送付(施設改善、表示等整備、環境整備、職員意識付け) H12年2月 訪問審査 4月17日 認定 A 「病院機能評価」受審のメリット ・ 職員に医療の質の向上に対する意識付けができた ・ 院内環境整備・ 病院のHPに掲載できることにより求人に効果がある 8、医療圏における病床数の充足状況 県全体で必要病床数17,583のところ4,614多い22,197床。 岩国圏域では、1,583に対して234多い1,817床。医療圏は1市7町1村16万人。 岩国医療圏では、国立岩国病院(615床)がある。あと100床くらいの病院が点在。 9、今後の課題・ 救急センター医療スタッフの充実。 現在、常勤医師18名はすべて山口医大から。(研修医ではない3,4,5年目くらいの若い医師)理想を言えばベテラン医師に来てほしい。 ・ 平均在院日数を短縮。方法としては、電話や直接対話などマンツーマンで接して追い出しではなく納得の上での退院を勧める。 ちなみに療養型施設は2ヵ月待ち。 10、感想 現在のこのセンターが、豊田地域医療センターの目指したものであったはずだ。規模としても豊田地域医療センターと同規模で、決して大きくはないが、スタッフは、研修医ではないし、高額医療機器の共同利用や紹介率84%とかかりつけ医との連携もしっかりできている。また、医師会の病院として公的な補助は受けているものの独立採算制で高い医療の質も求めつつ健全な財政も目指している。豊田地域医療センターも構想当時をもう一度思いおこし、岩国市医療センター医師会病院を手本にすべきではないか。 |