風力発電施設について
平成13年10月22日 (鹿児島市錦江高原ホテル)
建設のきかけはオーナー(現会長)が研修旅行でアメリカに行ったときに風力発電施設を見て作ろうと思った。この風力発電は、通産省の外郭団体である「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の指導と助成により権現ヶ尾の高台に平成12年11月に建設。総工費は約3億円。電力は錦江高原ホテルとゴルフ場に供給。この風力発電施設の建設にあたっては環境・風況・経済性等、2年にわたり調査。 無風の時は全く発電しないのでその時は不足分を電力会社から従来どおり購するが、風力発電装置の発電量が消費量を上回る時には、余剰電力を電力会社に買い取ってもらう。 また、たとえペイできなくてもシンボルタワーとして位置付ける。
風力発電は、化石燃料による発電と違い、CO2を全く出さないばかりでなく、燃料そのものを必要としない。
権現ヶ尾(ごんげんがお)風力発電所
風車本体
メーカー
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NORDEX GmbH
(デンマーク/ドイツ製)
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風車前の運転状況掲示板
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発電量
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1300kw/320kw
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羽根直径
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60m
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羽根回転数
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19rpm/12.7rpm
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羽根中心高さ
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46m
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発電開始風速
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3m/s
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ホテルフロント前の掲示板
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定格風速
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15m/s
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発電停止風速
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25m/s
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風車本体重量
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145t
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基礎重量
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1600t
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標高
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450m
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・ 現在の風速
・ 現在の発電量
・ 1月1日からの累計の年間CO2削減量 |
風力発電装置の耐用年数は20年以上。
九州電力が停電した場合、この風力発電施設では発電しない。
実際の取り付けに2、3日。重機設置等を入れて1週間。
1300kW時で約650戸分の電力をまかなう。
故障状況
平成13年8月21日〜9月21日にかけて故障
(主軸とカップリングの不良)
雷で基盤故障
1回/年 点検を実施
視察を終えて
民間のホテルである錦江高原ホテルにお邪魔し、丁寧な対応を頂いたことにまず感謝いたします。今回の視察目的は豊田市内に大型風力発電の設置が可能であるかどうかということを主眼において調査しました。このホテルのオーナーである現会長が米国視察の際に感銘を受け設置に向け調査されたということですが、やはりこうした環境問題への取組みはトップのリーダーシップが欠かせないのではないでしょうか。しかしながら現実的に本市での設置を考えるとNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の風況マップを見る限り投資が回収できる分岐点と言われる平均風速5m/sにはちょっと及ばないのが悔しい。今後は、費用対効果、そして環境問題への啓発事業の一環として可能かどうかしっかり見極め提言していこうと思う。
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