休日、夜間議会の実施について

平成13年10月22日         (宮崎県小林市)

1、「休日、夜間議会」開催までの経緯

 平成10年2月に議長から議会改革について発案。その1つが「休日、夜間議会」の開催で、同年6月定例会で議会改革調査特別委員会を設置、7回の委員会開催、市民との意見交換を実施し10年9月定例会から実施

2、開催状況と人件費

平成10913日(日)

10時〜1629

サンデー議会

一般質問(5名)

代休(1日・・5人 半日・・10人)

時間外手当 概算総額163,000

平成10916日(水)

19時〜2310

ナイター議会

議案質疑

時間外手当 概算総額320,000

平成113月 7日(日)

13時〜1750

サンデー議会

一般質問(3名)

平成12312日(日)

10時〜1827

サンデー議会

一般質問(5名)

代休 1日・・21

時間外手当 概算総額 45,000

平成13311日(日)

10時〜1712

サンデー議会

一般質問(5名)

※手当は係長級、日曜議会に出勤した場合は代休取得で人件費抑制

議案質疑で実施したナイター議会は傍聴者が少なかったため平成11年度から廃止。

質問は議員個人に割り振られ、時間は通常40分だが、サンデー議会は30分。

一問一答式で質問時間のみで40分か30分。

順番、平日、休日の決定はくじ引きで行い、通告書を出した順に引く

抽選に来られない方は他の議員が代理で引く

3、傍聴者数の比較

通常:1015人程度

休日,夜間:4080

傍聴席は定員38

(あふれた場合は外で放送を聞く)



4、市民、議員の反応

各定例会ごとにアンケートを実施

議員

9月定例会のサンデー議会は運動会等があり変更して欲しい→11年から9月定例会ではなく3月定例会に変更

新人議員からはやらないでいいという方も

1回くらいは実施すべき

傍聴にこられる方はいつも同じ方

PRしても傍聴者は少ないので経費の無駄

議会活性化は別の視点ですべき

自主的にこられる方は少数。廃止すべき

 毎定例会ごとに実施を検討するようにした

市民の声

傍聴者は平日より多いと感じた。住民の声を反映させる市政をして欲しい

だらだら長すぎる。くどい

傍聴者への配慮として資料が欲しい

重複質問は避けて欲しい

当局の声

質問時間を守って欲しい

ヒアリング(事前の聞き取り)をしていないので答弁が適切でなくなることがある

演説会になっている。同会派からの同一質問は止めて欲しい

十分に周知した割に傍聴者が少なかった

市民の声として「知らなかった」という声が多かった。もっとPRを徹底すべき

5、視察を終えて

 小林市の休日、夜間議会の実施は結果として夜間議会は平成10年9月定例会のみで廃止されてしまったようで残念であるが、傍聴者が少なく仕方がないとも思う。しかし、夜間議会が議案質疑ではなく、一般質問だったらどうだったか知りたい気もする。水俣市では一般質問を夜間議会で3日間に分けて実施しているようでこちらは継続されている模様。

  私は豊田市議会での休日、夜間議会を補選時の公約の1つにしていたが、果たして市民は傍聴にこられるのかという疑問が今は残る。幸いにして豊田市ではCATVの放映やFMの放送などを積極的に実施されており、私の支持者でもわざわざ傍聴にくるよりも自宅でテレビをといった方が多い。

  今後、休日、夜間議会を主張する際には市民からの要望がどの程度あるのかしっかり調査してから開催の主張をしようと思う。実施すれば少なくとも人件費、光熱費が余分にかかり、市の他の業務にも影響があるのだから。