行 政 視 察 報 告 書
加茂病院移転問題特別委員会 議員名 岡 田 耕 一
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長野県厚生連 佐久総合病院
1 佐久総合病院の概要について
・ 「第一線医療の充実と高度専門医療の向上を
図るとともに、保健・医療・福祉を一体化した
地域の基幹病院としての役割を果たす」とい
う行動目標等を掲げて運営される。
診療科目 内科、精神科、脳神経科、心臓血管外科、心療内科 等 28科
一 般 病 棟 |
一般600床+ICU20床 |
精 神 神 経 科 病 棟 |
268床 |
感 染 症 病 棟 |
4床 |
人 間 ド ッ ク |
45床 |
療 養 型 病 棟 |
40床 |
合 計 |
977床 |
職 種 |
職員数 |
職 種 |
職員数 |
医 師 |
約160 |
視能訓練士 |
4 |
助産婦・保健婦 |
43 |
言語療法士 |
1 |
看護婦(士) |
642 |
介護福祉士 |
26 |
薬剤師 |
27 |
臨床工学技士 |
7 |
検査技師 |
52 |
栄養士・調理師 |
20 |
放射線技師 |
26 |
事務員 |
120 |
作業・理学療法士 |
25 |
その他の職員 |
265 |
歯科技工士・衛生士 |
11 |
看護専門学校専任職員 |
28 |
医療ソーシャルワーカ− |
15 |
合 計 |
約1500 |
2 災害拠点病院としての整備状況
・ 実際には災害が発生したことがないので正直分からない
・ ヘリポートは完備
・ 拠点病院が被災した場合も含め、拠点病院間の連携も考える必要がある
3 救命救急センターの運営状況について
平成9年3月31日竣工
総工費 |
1,244,703,500円 |
救命救急センター施設設備事業補助金 |
61,156,000円 |
臨床研修病院施設設備事業補助金 |
56,525,000円 |
南佐久郡町村助成金 |
100,000,000円 |
負担額 |
1,027,032,500円 |
・ Dr.岡田はじめ救急センター専任医は3名
年齢は30歳半ばから40歳代
・ 研修医、兼任医も含め総勢約20名
・ ヘリの搬送は年間5~6件(うちドクターヘリ1、2件) ヘリは県の防災ヘリ
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患者さんの費用負担はなし
50km圏内をカバー
・ 県がその気にならないと本格実施は難しい
・ ドクターカーは30~50件/月(消防署
から病院に来てそれから出動)
その間約2分
・ 小児救急は夜間外来的になってしまっている
・ 設置するのであれば教育を重視して欲しい
(ナースも含め)
・ 救急専門医ばかりでなく、外来や通常の手術も行っているので昼間には、誰が救急担当なのかはっきりさせる必要がある。(何でも屋の総合外来が調整する)
4 病診連携、地域支援医療等の状況について
「患者さんが気兼ねなく安心して医療を受けられるよう相談や調整を行うこと」を目的に平成11年10月1日に設置。
紹介率を上げることだけが目的ではないが、200床以上の病院経営では紹介率30%は避けて通れない課題。
・設置当初の紹介率は300名弱/月 7% → 現在 600名弱/月 10.2%
・ 9月末までで3500名
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・ 高額医療機器使用の紹介率は20%
・ 紹介率を上げるために返書は必ず書くようにしている
・ 逆紹介は70%
・ 対象エリアとしては2市2町20万人
5 利用者の交通手段の比率について
ほとんどがクルマであり、駐車場確保が問題となっている。
現在は隣接する河川敷の駐車場も利用
6 行政からの支援状況(運営補助等)について
・ 年間総事業費 約180億円 そのうち1億2,000〜3,000万円が国からの補助
人件費が全体の55%を占める
自治体からの支援は基本的になし
※救命救急センターの分は上に記載
7 病院の懸案事項等について
・ 病院前に1000台の駐車場用地が必要
・ 1床あたりの基準面積を満たせない
・ 運営補助金の支援はないが、建設費の半分は地元で補助をお願いしたい
・ 臼田町財政が約87億円のところで再構築で100億円、新築移転で300億円の財政負担を地元にお願いできない
8 その他
・ 臼田町の患者さんは全体の3割
医師はいろんな大学からきている(○○大学系ということはない)